本まるさんかくしかく Blog

古書販売の「本まるさんかくしかく」のオーナーブログです。 見た目の良さにこだわって、少し不思議だけど素敵なビジュアルの古書を趣味で集め、 気づけば、数千冊に。今では販売するまでになりました。ここで個人的な感想とともに 古書をご紹介していきます。

切手はキレイ

THE WORLD OF DONALD EVANS ドナルド・エヴァンズ / WILLY EISENHART / A Harlin Quist Book 1980 Softcover / 279×218mm 173p
は「本まるさんかくしかく」で地販売中です。

 

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ドナルド・エヴァンズは、アメリカの画家でした。
自身が想像した架空の国の切手を描きつづけたひとです。
その数は4000枚にも及ぶといわれています。
本書は、ドナルド・エヴァンズの作品集で、
美しい切手の数々、
架空の国についてのテキスト、
地図、アイデアのヒント、彼の生涯などが
収録されています。

 

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カラーで収録されていて、
精度と尽きることのないアイデアには
敬服することしきりです。

 

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子供のころ、
切手取集の経験はありませんか?
程度の差こそあれ、熱中した友人もたくさんいました。
自分もその一人でしたね。


最初は
キレイとか
ステキとかであったと記憶していますが、
あとは数と種類を競うことに
夢中だったように思います。
今となっては収集を止めた状況は
全く覚えていません。

 

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カミさんの母親が筆まめなひとで
切手をたくさん買い込んでいて、
どれもキレイでステキでした。
もちろん、使うために。
純粋に切手のデザイン、
ちいさな世界を見ていたんですね。


これを知っていい気分になりました。
ここ数年は気に入った切手を買うようになりました。
手紙を書く機会は減ったものの
荷物の発送にも使ったりしています。

 

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それにしても
エヴァンズは切手を描きました。
その想像力と技術、
彼がそのどちらも持ち合わせていたのは
私たちにとって、
幸せなことです。