東京観音 /
荒木 経惟 / 杉浦 日向子 /
筑摩書房 / 1998年 /
215x190mm / 206ページ /
3,300円
深川江戸資料館、
清澄白河駅から
すぐにあります。
館内には常設で
江戸時代の
深川佐賀町の街並みが
再現されています。
想像以上の
高い吹き抜けで
立派でした。
あまくみていたので、
展示のリアルさは
オドロキでした。
見学者は全部で5人ほど、
ほぼ貸し切り状態で、
マイペースな徘徊。
で、
そこの夕方な風情は
今の眩しい東京では
感じないイイ落ち着きを
持っていました。
地蔵は
たしか?
いなかった?
と記憶しています。
まぁ、
そこの横スペースで
杉浦日向子さんのミニ展示を
見たわけです。
古くから日本人に
親しまれてきた観音さまは、
人とともに喜怒哀楽の情をあらわす、
いわばまだ悟りのきわみに
いたらぬ修行途上の仏さま。
殺伐とした東京のそこかしこ、
そんな風情で、またときに妖艶に、
ときにひっそりと慎み深く佇みながら、
こちらを見守る
観音さまや石仏を巡っての、
経惟・日向子の愛の道行き。
江戸風俗研究家の杉浦日向子と、
写真家の荒木経惟が、
東京の観音様を訪ねます。