門と塀 / 吉田徳治 /
カラーブックス461 / 保育社 /
1979年発売/ 150x105mm /
softcover / 151ページ / 1,000円(本体価格)
は「本まるさんかくすかく」
で販売中です。
「門と塀って」
家の近所に
かつて農家だったのでしょう、
古い家屋があります。
300坪ほどの敷地には納屋があって、
扉のない質素な門柱の横に
お地蔵さんもいます。
植木の脇には雑草のような花が
いっぱい咲いていて、
雑然が妙にカワイイのです。
入口から母屋に続くかたい地面に
高さ40cmほどの小さな白い花が
ツンと
ランダムに立ち並んでいるのも
見えました。
どこからか
飛んできたはずです。
わざわざ、
花を踏まずにいるのでしょうか?
嬉しくなりました。
本書の
前書きにこうあります。
「門と塀は住まいの中でも、
人びとの目につきやすい部分で、
そこに住む人の好みが
そのままあらわされると
いってもよいくらいです。
だから
業者に任せず、
作られる前によく考えを練って、
住まいに最もよく似合った
門や塀を作るようにいたしましょう。」
カラーブックス、
1962年に創刊され、
37年にわたり909点が刊行されました。
従来の読む文庫から見る文庫へと
前進したカラー時代の新しい文庫でもありました。
とにかく、写真や図版が多いのです。