ホックニーの世界 /
マルコ・リビングストン /
関根秀一 / 洋販出版 1990 /
208x150mm / 252ページ /
softcover /
は「本まるさんさくしかく」
で販売中です。
「ホックニー」
ポップアートの旗手として
活躍してきたデイヴィッド・ホックニーが、
フォトコラージュの手法の作品で、
新たな視覚を提供したのは、
80年代、ひとつの事件だったようです。
最近では、
カラーコピー用いた作品を発表しており、
ホックニーは絵画に新生面を開く画家のひとりとして、
世界中の注目を集めています。
わが国でも、
ホックニーに対する人気と評価は年ごとに高まり、
1989年には、
第1回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞したそうです。
写真やコピーの作品に
さほど興味はないので
よく分かりませんでしたが、
本書でちょっぴり理解できました。
それでも気になるのは。
立ち尽くすピンクのドレスの女性や
プールやベットの男性には
言いようのない孤独や不安を
大いに感じるのです。
一人じゃないのに。
彼の美しい特徴のある色と線では
よりそれが際立つように
感じます。
正直で素直な絵なんですね。
そこがいいのです。
本書は、
イギリスの美術評論家マルコ・リヴィングストンが、
この世界的画家の足跡を丹念にたどった、
の本格的評伝です。