Mionsi Forest /
Josef Sudek ヨゼフ・スデック /
Toast2009 /Hardcover 220x280mm 83p
は「本まるさんさくしかく」
で販売中です。
本書はモロヴィアの
ベスキド山地にあるミオンシの森で、
1950年代から1970年代にかけて
何度も訪れては撮影した作品で
構成されています。
長い間未出版だった作品を
まとめたシリーズの一冊です。
現在は自然保護区に
なっているそうですが、
スデックが愛したプラハと同様に
お気に入りの場所だったようです。
スデックの代名詞といえる
『Prague Panoramic』という写真集。
プラハの街をNo.4 Panoram Kodakで
切り取ったと言われています。
調整がとても難しい骨董品だったようですが、
彼は見事に使いこなしたようです。
本書にも巻頭に
パノラマ写真が収録されています。
上質な印刷であろう収録写真。
殺伐とした厳しい光景ですら、
しかたがないことと
受け入れられる誠実な覚悟が
彼にはあったのでしょう。
静寂につつまれた
山深い木々には
スデックの
無条件の
慈愛に満ちた
冷静な郷土愛的視線が
確かにあると
思えます。
モノクロ写真の
効用でしょうか。
見る度に、
違うのです。
想像する色も
もしかしたら、
優しさも。