本まるさんかくしかく Blog

古書販売の「本まるさんかくしかく」のオーナーブログです。 見た目の良さにこだわって、少し不思議だけど素敵なビジュアルの古書を趣味で集め、 気づけば、数千冊に。今では販売するまでになりました。ここで個人的な感想とともに 古書をご紹介していきます。

混沌

LIMA PERU /
mario testino /
Damiani Editore 2007 /
Hardcover 241x349mm 224p /
は「本まるさんさくしかく」
で販売中です。

 

 

f:id:hon034shop:20180905135748j:plain

 

 

マリオ・テスティーノ(Mario Testino,)は
ペルー出身生まれで、
イギリス在住の写真家です。
彼はリマの混沌を
肯定的に捉えているようです。

 

 

f:id:hon034shop:20180730133716j:plain

f:id:hon034shop:20180730133859j:plain



それは。

芸術、パレード、宗教、性別、
サッカー、市場の生活、建築、
インテリア、ブルジョアジー
ティーンエイジャー、兵士、
サーファー、司祭、闘牛、
花嫁、ホステス、街頭販売、
ウェイター、アーティスト、
ダンサー、ミュージシャン。

 

 

f:id:hon034shop:20180730133914j:plain

f:id:hon034shop:20180730133456j:plain



ショーケースの中の
太陽でさえ、愛する人々。
振りそそぐ日光が
彼らを高揚させるのでしょう。

 

 

f:id:hon034shop:20180730133829j:plain

f:id:hon034shop:20180730133803j:plain




行儀が良い、
整然としている、
ゴミがないとか、
都市の褒め言葉として
よく出てきますが、
リマはそれとは
無縁のようです。

 

 

f:id:hon034shop:20180730133356j:plain

f:id:hon034shop:20180730133532j:plain




褒め言葉の外にこそ
街や都市のいいところが
多いとも
思うのですが。。

なにか匂うぞ、
この街は。
みたいな。

混沌とカメラマンは
愛情をこめて、
評していますが、
ここにある強烈な色彩が
それを余計、
恐ろしく増幅しています。

 

 

f:id:hon034shop:20180730133709j:plain

f:id:hon034shop:20180730133643j:plain




ヨーロッパ風な街並みや文化は
太陽な人々と混ざり合うと、
こんな写真になってしまうのですね。

 

 

f:id:hon034shop:20180730133425j:plain

f:id:hon034shop:20180730133551j:plain



ペルーというと
数十万人といわれる
日系移民の国という
情報ぐらいしか、
持ち合わせていません。


それでも、
この一冊だけで
腹一杯な気分です。