クレシェンツォのナポリ案内─ベッラヴィスタ氏見聞録 / ルチャーノ・デ・クレシェンツォ (著), 谷口伊兵衛、G・ピアッザ (翻訳) / 而立書房 2003年発売 / 260x184mm hardcover / 144ページ /
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市井哲学者クレシェンツォが
撮影した南イタリアのナポリの下町風景に、
エスプリのきいた文章をつけて、
自己の生い立ちの背景と、
都市国家的性格をもつイタリアを
紐解いています。
サッカーのナポリが好調だった時に、
TV番組でナポリ絡みの番組を
2本、視聴しました。
「紳士服縫製職人」「入りにくい居酒屋」。
お洒落と食ということになります。
アパレル企業に入社したばかりの私は
京都にいました。
給料はほぼお洋服に消え、
10日ともたず、
食事にも事欠く状況。
でもなぜだか、
幸せでした。
そんなことを
思い出していたら、
古書店、
洋食屋、
アンティーク店、
京料理屋、
コーヒー店、
団扇屋、
家具屋
餅屋、
漬物屋などなど、
地元の皆さんのおかげで
いっぱい、
教えていただいたことも
甦りました。
関西勤務は5年弱にもなりましたが、
東京に戻るころには
否応なしにお洋服代を
削る状況に。
それはそれで、
もっと
幸せなことでした。