本まるさんかくしかく Blog

古書販売の「本まるさんかくしかく」のオーナーブログです。 見た目の良さにこだわって、少し不思議だけど素敵なビジュアルの古書を趣味で集め、 気づけば、数千冊に。今では販売するまでになりました。ここで個人的な感想とともに 古書をご紹介していきます。

6つの幾何学的図形の 4つの部分のすべての組み合わせ ソル・ルイット

ALL FOUR COMBINATIONS OF

SIX GEOMETRIC FIGURES /

ソル・ルイット SOL LEWITT /

GALERIE WATARI TOKYO MARCH 1 .1980 /

305x120mm 16p /

は「本まるさんかくしかく」

で販売中です。

 

 

f:id:hon034shop:20201223081253j:plain

f:id:hon034shop:20201223081359j:plain

 

 

1980年3月1日に

オープンしたギャラリー・ワタリにて、

開催された展覧会「6つの幾何学的図形の

4つの部分のすべての組み合わせ」に

合わせて制作されたカタログです。

 

これは2次元図形のドローイング。

淡々と組合せが変わっていきますね。

ただ、それだけ。

それだけです。

 

 

f:id:hon034shop:20201223081443j:plain

f:id:hon034shop:20201223081503j:plain



他にも3次元的ドローイング作品を

見たことがありますし、

立体的なオブジェや、

写真、と

多才なアーティストなのです。

 

コンセプチュアル・アート

ミニマル・アートなどと

呼ばれているはず。

 

 

f:id:hon034shop:20201223081519j:plain

f:id:hon034shop:20201223081530j:plain


 

これは何?

それで何?

てなかんじですが、

ルウィットの作品を

いっぱい見ると

分かるような気がしてきますよ。

うまく説明できないのが

残念なのですが。

 

 

f:id:hon034shop:20201223081610j:plain

f:id:hon034shop:20201223081628j:plain


 

彼が言うには、

「大事なのは音になる前の”楽譜”のような、

つまり指示書」だそうです。

 

ですから、

このカタログも、

彼が彼に指示した結果、

出来上がった作品の図録と

いうことになりますね。

 

すなわち、

指示そのものが既にアートと言って良く、

極端な話、誰が描いてもアートになる、

と言うこと。

 

そんなこと言われても

途方にくれますが、

「そうでしたか」としか、

言いようがありません。

 

「プロセスこそ、大事」

だっていうこと。

ということで、

ソル・ルウィットでした。

 

 

 

 

Native Trees of Canada ポストカード・セット

Native Trees of Canada / A Postcard Set /

Postcard Set with 30 Postcards /

Leanne Shapton /

DRAWN & QUARTERLY /

2015年 / 英語 / 117x160mm /

30枚

は「本まるさんかくしかく」

で販売中です。

 

 

f:id:hon034shop:20201222104050j:plain

 

 

箱入りのポストカードで30枚入り。

もともとは、

リーン・シャプトンが2015年に

出版した「Native Trees of Canada」を

ポストカードに仕立てたものです。

 

 

f:id:hon034shop:20201222104321j:plain

f:id:hon034shop:20201222104359j:plain


 

原始絵画を思わせる

ミニマルな見映え、

メリハリのある色づかいは

気に入りました。

 

 

f:id:hon034shop:20201222104432j:plain

f:id:hon034shop:20201222104457j:plain


 

筆まめでもないのに

どこに出かけても

ポストカード、

買ってしまいます。

 

 

パンフレットや図録より

コンパクト、

パッとその景色を

思いだせるなんて、

自分ではこじつけております。

 

 

f:id:hon034shop:20201222104548j:plain

f:id:hon034shop:20201222104614j:plain


 

筆まめの義母から

大量の切手を引き継いだ今、

 

なんとかしたいな、

と思う、今日この頃。

 

 

 

Hand Puppets  /  Paul Klee

Paul Klee: Hand Puppets /

Paul Klee (著) / Hatje Cantz /

151ページ / 228x265mm /

Hardcover / 英文 /

は「本まるさんかくしかく」

で販売中です。

 

 

 

f:id:hon034shop:20201220102126j:plain

 

 

 

猪熊弦一郎

対話彫刻を思いだしました。

 

身の回りのゴミとして、

捨ててしまうようなものを材料に、

虫のような、足のあるオブジェを

たいへんな数、つくりました。

 

当初は、

禁煙状態をまぎらわすためだったようですが、

後には、けっこう、熱中していたのかも。

 

 

 

f:id:hon034shop:20201220102247j:plain

f:id:hon034shop:20201220102315j:plain


 

 

クレーのHand Puppets(手人形)も

息子の要望が発端のようですが、

9年間も作っていたところみると、

自身、楽しんでいたのでしょうね。

 

 

 

f:id:hon034shop:20201220102350j:plain

f:id:hon034shop:20201220102429j:plain


 

廃物利用という、

制約があるからこそ、

それを見る私たちにも身近な感覚を

感じさせてくれように思いますし、

正反対に、

参りましたと思わせる異次元な存在感が

あることも分かったような気がします。。

 

 

 

f:id:hon034shop:20201220102455j:plain

f:id:hon034shop:20201220102507j:plain

 


 

それにしても、

公式な作品ではないですが、

間違いなく、

手人形たちはクレーの身体の

一部なのでしょう。

そう、思っています。

 

 

 

マネキン 笑わないイブたち / イナックスブックレット

 

マネキン 笑わないイブたち /

イナックスブックレット/

 INA出版 / 1988年発売 /

210x205mm / 84ページ /

ソフトカバー

は「本まるさんかくしかく」

で販売中です。

 

 

f:id:hon034shop:20201216141822j:plain

 

 

 

マネキンの工場を

見学したことがあって、

なんだか、

不可思議な感覚を

覚えました。

 

 

f:id:hon034shop:20201216141944j:plain

f:id:hon034shop:20201216142000j:plain

 


 

工場だから、

当然、

腕だの

脚だの

頭やお尻が

そこかしこに

転がっているわけです。

 

 

明るいのに

一人でいると

不穏な空気感なのです。

分かりますか?

 

 

 

f:id:hon034shop:20201216142022j:plain

f:id:hon034shop:20201216142036j:plain

 


 

ショー・ウインドーのマネキンを

見ると、

時々、思いだすんですが、

完成品になっても

けっこう、

怖いトキ

あります。

 

本書とは

あまり、関係ない

コメントでした。

 

 

 

f:id:hon034shop:20201216142106j:plain

f:id:hon034shop:20201216142118j:plain

 


 

豊富な図版で

その発達史を辿り、

美しく

どこか不気味なマネキンの、

不思議な存在を明らかにする

面白い書籍でした。

 

 


m

小松義夫・世界のおもしろ住宅

Living on earth :

小松義夫・世界のおもしろ住宅 /

小松 義夫 /

松下電工汐留ミュージアム /

崑崙企画 /

松下電工汐留ミュージアム /

2004年 / 71ページ /

230x230mm / ソフトカバー 

は「本まるさんかくしかく」

で販売中です。

 

 

f:id:hon034shop:20201215094352j:plain

 

 

2004年、展覧会に合わせて、

出版された展覧会図録です。

 

 

f:id:hon034shop:20201215094425j:plain

 

 

写真家:小松さんはいいます。

 

家は

「過酷な自然からの避難所」

「子供を育てる鳥の巣のようなもの」

「家族がくつろぐ空間」など

いろいろな意味があります。

 

 

f:id:hon034shop:20201215094514j:plain

f:id:hon034shop:20201215094535j:plain

 


何十年、何百年も

そこに建っていた家が

我々から見て未来的な形だったり

土地の材料を無理なく使って工夫され、

まるでその土地から

キノコや植物のように

生えてきたように

感じることもありました。

 

 

f:id:hon034shop:20201215094556j:plain

f:id:hon034shop:20201215094617j:plain


 

ここにある家は

なんて面白いカタチを

しているのでしょう。

どうして?

いつから?

なんて疑問が

湧いてきます。

 

著名な建築家が

いるわけでもないのに。

時にはカッコイイのも

あります。

 

 

f:id:hon034shop:20201215094702j:plain

f:id:hon034shop:20201215094726j:plain


 

自然の風や日光や水などの利用を考え、

環境に配慮した建築が

世界的に評価を集めた

建築家:グレン・マッカート展を

思いだしました。

彼の家は地元の材料では

なかったと記憶していますが。

考え方は同じかも。

 

 

f:id:hon034shop:20201215094750j:plain

 

 

そう思うと

自分たちは

エアコンや断熱材なしでは

間違いなく

生きていけない。

たいへん過酷な

場所にすんでいるんですかね?

 

最後の写真は

マッカートの作品。

 

 



Josef Sudek / ヨゼフ・スデック

 

 

写真の紹介。

アーカイブス。

「Josef Sudek」

 

 

 

「Josef Sudek 1」

 

f:id:hon034shop:20201214122213j:plain

 

f:id:hon034shop:20201214122223j:plain

 

 

 

 

「Josef Sudek 2」

 

f:id:hon034shop:20201214122302j:plain

 

f:id:hon034shop:20201214122314j:plain

 

 

 

 

「Josef Sudek 3」

 

f:id:hon034shop:20201214122337j:plain

 

f:id:hon034shop:20201214122351j:plain

 

 

 

 

「Josef Sudek 4」

 

f:id:hon034shop:20201214122440j:plain

 

f:id:hon034shop:20201214122450j:plain