20世紀のデザイン展図録 /
国立近代美術館 (編集) /
朝日新聞東京本社 / 1957年
182x260mm / 84ページ /
モノクロ / ソフトカバー /
5,500円
大量生産品に
囲まれて育ちました。
けっこう満足だった
ように記憶しています。
それでも
この図録を
見ていると、
いま、心揺れる品は
これら収録品、
および
その直後ぐらいもの。
古新しいって言い方を
している60年代の品が
多いかも。
人間味が残っているというか、
大量生産しきれてないというか、
手仕事を感じるというか、
そんな感じです。
国立近代美術館で開催された
「20世紀のデザイン展」で
作成された図録です。
ニューヨーク近代美術館が長年蒐集し、
厳密な工芸史的検討を加えて、
精選整理されたものから
アレンジ構成された展覧会でした。
この展覧会が意図するところは、
20世紀デザインが、
近代の進歩した機械主義、
特に大量生産に関する新しい考え方から、
前世紀がデザインとして
考えられて装飾を取り除いて、
機能に即した構成自体の
美しさを表そうしていることを、
はっきり示そう
というものだったそうです。
時を経ても、
美しいフォルムは
褪せることはありません。