飛行蜘蛛 / 錦 三郎 /
笠間書院 / 2005年 /
180x200mm / 201ページ
は「本まるさんかくしかく」
で販売中です。
昨日、見つけた
1978年10月号発売の
「かぜ」かがくのとも115号。
18&19ページの見開きで
子ぐもの空中旅行の
おおきな描写が。
身近な風を感じながら、
いろいろ観察しましょう。
という内容でした。
「バルーニング」が、
生活のそばで起こる一例として、
取り上げられていることに
素直にオドロキました。
本書は
晩秋の秋空を
細い白い糸の群れが飛ぶ。
クモたちの神秘の営み
「バルーニング」を
世界で初めて解明した
幻の名著だそうです。
小春日和の日に、
上昇気流に乗って
空高く伸びた蜘蛛糸にぶら下がった
子蜘蛛が飛行することを「雪迎え」。
快晴の空に銀色の糸が光って流れ、
この後、雪の降るころになる。
洒落ています。
草や木の先端で、
糸疣から数本の細い糸を出し始める。
糸は上昇気流に乗って吹き上がり、
やがてクモが脚を離すと、
そのまま空中へ吹き上げられる。
ちょうど
タンポポの種子のよう。
航空機に網をつけると
まず、クモが見つかるそうです。
大洋の沖合の船でも
同じ。
遠く、
インドで見つかったクモも
いるというから
ビックリです。
風に身をゆだね、
危険と隣り合わせながら、
新天地を目指す。
大変なフロンティアです。
凄いとおもいませんか。