本まるさんかくしかく Blog

古書販売の「本まるさんかくしかく」のオーナーブログです。 見た目の良さにこだわって、少し不思議だけど素敵なビジュアルの古書を趣味で集め、 気づけば、数千冊に。今では販売するまでになりました。ここで個人的な感想とともに 古書をご紹介していきます。

飛行蜘蛛  / 錦 三郎

飛行蜘蛛 / 錦 三郎 /

笠間書院 / 2005年 /

180x200mm / 201ページ

は「本まるさんかくしかく」

で販売中です。

 

 

昨日、見つけた

1978年10月号発売の

「かぜ」かがくのとも115号。

18&19ページの見開きで

子ぐもの空中旅行の

おおきな描写が。

 

身近な風を感じながら、

いろいろ観察しましょう。

という内容でした。

 

「バルーニング」が、

生活のそばで起こる一例として、

取り上げられていることに

素直にオドロキました。

 

 

f:id:hon034shop:20201011114515j:plain

f:id:hon034shop:20201011114527j:plain


 

本書は

晩秋の秋空を

細い白い糸の群れが飛ぶ。

クモたちの神秘の営み

「バルーニング」を

世界で初めて解明した

幻の名著だそうです。

 

小春日和の日に、

上昇気流に乗って

空高く伸びた蜘蛛糸にぶら下がった

子蜘蛛が飛行することを「雪迎え」。

 

快晴の空に銀色の糸が光って流れ、

この後、雪の降るころになる。

洒落ています。

 

 

f:id:hon034shop:20201011115400j:plain

f:id:hon034shop:20201011115418j:plain

 


草や木の先端で、

糸疣から数本の細い糸を出し始める。

糸は上昇気流に乗って吹き上がり、

やがてクモが脚を離すと、

そのまま空中へ吹き上げられる。

 

ちょうど

タンポポの種子のよう。

 

航空機に網をつけると

まず、クモが見つかるそうです。

大洋の沖合の船でも

同じ。

 

遠く、

インドで見つかったクモも

いるというから

ビックリです。

 

 

f:id:hon034shop:20201011115457j:plain

f:id:hon034shop:20201011115525j:plain

 

 

風に身をゆだね、

危険と隣り合わせながら、

新天地を目指す。

大変なフロンティアです。

凄いとおもいませんか。

 

 

f:id:hon034shop:20201011115303j:plain