蝶の民俗学 / 今井 彰 (著) /
築地書館 1978年 / ハードカバー /
200x146mm / 212ページ /
は「本まるさんかくしかく」
で販売中です。
「みかんの木」
実家の小さな庭には
みかん、柑橘系の木が2本、
植えられていて、
アゲハ蝶が頻繁に
やってきていました。
蝶はこの葉っぱが好き。
カミさんに教えてもらって、
庭先に足繁く、やってくる理由が
ハッキリしたわけです。
目の前で起きていることに
ちょっぴり、
気にすることができれば、
なにかと嬉しい。
そんなことが楽しい。
ということです。
本書は蝶の自然科学的研究ではなく、
その書名が示すように、
蝶の家紋からはじまり、
地名、儀式、民話、玩具、
俳句、万葉集、小説等文学作品にあらわれた
蝶のことがいろいろ書かれています。
著者は本職の民俗学者ではなく、
文献の引用に終始することなく、
著者の考察が分かり易く、
書かれていて、
たいへん読み易いものとなっています。
庶民の生活の中における
蝶を見つめたもののようです。
カバーが素敵です。