東京のロビンソン・クルーソー /
215x157mm / 290ページ
は「本まるさんかくしかく」
で販売中です。
「ロビンソン・クルーソー 」
本書は小林信彦の最初のエッセイ集です。
著者が個人的に保管していた、
大きな紙袋2つにいっぱいの
スクラップブックに貼り付けられた、
様々な媒体に書きに書いた膨大な
コラムやエッセイを
どこからでも読むことの出来る
バラエティ·ブックに仕立てたそうです。
映画、 芝居、 落語、 演劇、 テレビ番組、
ミステリー小説など広範なジャンルを縦横に、
鋭い語り口で批評を加える著者の真骨頂を
存分に楽しむことが出来ます。
挿絵や写真図版を交えながら、
フレデリック・ブラウンまでを
縦横無尽に書き尽くします。
『宝島』から『朝日新聞』まで
初出はさまざまながら、
「1960年代」という時代の空気は
しっかりとパッケージされた記念碑的一冊だそうです。
下町に育ち、歌舞伎や寄席に親しんだ文人には
強烈な「おたく」感を持つ人が多い気がします。
好き嫌いが明快なせいでしょうか?
敵も多いようで、痛烈な攻撃文もよく見ます。
彼の根底には
「芸人のうまい下手を、くどくどと説明するのは野暮」とか
「芸人は理屈を語るモノではない」が
あったのではないか、と。
彼の好き嫌いにすべて、賛成はしませんが、
明快な立ち位置による意見には耳を貸すつもりです。
なにしろ分かり易いんです。
腹に入ります。
コロナ渦中、
言語明快&意味不明、責任放棄、目標喪失、現実逃避には
惑わされないようアラートしたいと存じます。