山のABC 2
尾崎喜八 深田久彌 串田孫一
畦地梅太郎 内田耕作 編
創文社 1962年初版 ハードカバー
函付 サイズ:270×222mm 122ページ
は「本まるさんかく」
で販売中です。
「ABC2」
これまでの本人生でもっとも大事な一冊です。
山が好きなわけでもない私が気に入ったのは、
全身全霊で山に関わる全てを
受け入れ、愛すということ。
また、
一流の写真、版画、ドローイング、
エッセイ、詩、音楽を駆使して、
それを共有しようとする
著者たちのパッションが
詰まった本だと感じたからです。
少し、熱すぎますかね。
山にまつわるエピソードを
AからZのアルファベット順に構成したものです。
畦地梅太郎や串田孫一らの美しいイラストや写真が
ふんだんに使用されています。
シリーズの2冊目です。
この時代のひとたちは
お仕事がクロスオーバーしていて、
絵も描けば、文章も書く、構成も、音楽も。
心底、このクオリティの高い、
見事な一冊には魅了されてしまいます。
串田孫一の後記はこうあります。
見て下さればすぐにお分りになるだろうと思いますが、
山の事典ではありません。
事典の役目をすることも
かなりあるとは思いますけれど、
山のさまざまの事柄を
覚えていただくための本ではありません。
一頁一頁、写真や絵を眺めて下さりながら、
また文章を読んで頂きながら、
あなたの山を想い出していただくように作ったものです。