ZOO /
George hashiguchi /
情報センター出版局1989 /
Hardcover 218x303mm 191p /
は「本まるさんさくしかく」
で販売中です。
写真家・橋口譲二の写真集です。
ベルリンやニューヨーク、
メキシコなど北半球に
位置する14都市の動物園で、
訪れた家族や仲間のポートレートを
含むスナップショットを、
モノクロで収録しています。
動物園・イコール・楽しい
という図式とは
そぐわないカットも
気になります。
なんだか、
みんながそれほど
楽しそうに見えないのは
気のせいでしょうか。
かなり
昔のことですが
後楽園球場に行った時のこと。
日本ハムの試合、
相手チームは覚えていませんが、
ガラガラの外野席は
大変なことに
なっていました。
文科系クラブのメンバーは
ダイヤモンドに背をむけての
白熱ミーティング。
相手以外は全く視界に
入っていないカップル多数。
ずっと鬼ごっこの小学生は
意外にうるさい。
身動きもせず、
分厚い本を
読書中の中年男性。
同じく、
大荷物持参は
編み物に集中のおばさま。
書き切れないほどの
人間模様。
ここまでくると
球場ってなんなのさ、
とも思いましたが。
なにをしても
個人の自由ではあるわけで。
本書のように、
動物園に来たからといって、
どう過ごしてもいいわけです。
どちらも
立ち位置かえて
見たら、
人間動物園。
プロ野球選手のみなさん、
動物のみなさんには
どう見えていたのでしょう
