ロベール・クートラス作品集 / 僕の夜 /
ロベール・クートラス (著) / エクリ /
2010年発売 / 190x130mm / 101ページ
は「本まるさんかくしかく」で販売中です。
靴の函やダンボール、
ポスターの裏をキャンバスとして、
タロット・カードのような手札に
幻想的な絵を描き続けたクートラス。
彼は無神論者だったそうですが、
その絵にはどこか祈りにも似た
思いがこめられているようにみえます。
詩人・小説家の小池昌代氏が、
文章を寄せています。
「限りなく美しい、
小さな宝石箱のような作品集である。」と。
顔が見えますね。
それと縦長の画面に。
そう、
仏画や
宗教画の
ようにも見えました。
京都の寺社を廻った後、
一乗寺の恵文社で
出会った本だからでしょうか。
少し、神聖な気持ちに
なっていたようです。
ページを進めていく毎に、
クートラスの祈り?
クートラスの呟き?
といえるものが
不確かながら、
伝わってくるから
不可思議です。