現代豆腐百珍 / 辻留 /
婦人画報社 / 1962年発売 /
188x138mm / 210ページ
は「本まるさんかくしかく」で販売中です。
豆腐百珍という珍本があって、谷崎純一郎は百品を全部たべたそうですが、本書は辻留による百珍です。
食糧研究所の桜井芳人氏が寄稿しています。大豆は栄養豊富な食品である。この豊富な栄養の消化を良くし、純白端麗な形にまとめたものが豆腐である。食料研究所では数年来、豆腐の作り方と製品の栄養、品質との関係を詳しく調べ、豆腐のかたさ、やわらかさをおもうままにし、きめの細かいもの、まる形の袋入りのもの、あるいはビタミンの多いものなどをつくる技術を考案した。これによって豆腐にバタイエテーを与えたといってもよかろう。更に、それらの食べ方にもいろいろな工夫が欲しい。湯豆腐、冷奴、は正統な食べ方だといっても続けてはあきが来る。この工夫を古い文献をひもとき、新しい技巧を加えて行ったのがこの本である。この本によって、豆腐を扱い、豆腐を食べることを益々楽しくしてもらいたい。
愉快なフォルム、
そして、
洒落た配置。
この本の装丁、
古臭さを感じさせません。
見た目にいい本は
内容もいい、
本書も期待を裏切りませんでした。
今のパン屋のごとく、
町内に一軒はあった豆腐屋、
鍋を抱えて、
日常的にお使いにいきました。
今は昔の話です。
冷奴、
湯豆腐、
麻婆豆腐、
ゴーヤチャンプルー、
様々な鍋に豆腐。
食卓ではいまも豆腐は
大活躍中ですが、
わが家は豆腐五珍と
いうことでしょうか。