本まるさんかくしかく Blog

古書販売の「本まるさんかくしかく」のオーナーブログです。 見た目の良さにこだわって、少し不思議だけど素敵なビジュアルの古書を趣味で集め、 気づけば、数千冊に。今では販売するまでになりました。ここで個人的な感想とともに 古書をご紹介していきます。

対話彫刻


猪熊弦一郎作品集 青春の軌跡(1902−1993)/ 丸亀市同現代美術館 / 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館1994 / Hardcover 275x245mm 136p
は「本まるさんかくしかく」で販売中です。

 

f:id:hon034shop:20191109082957j:plain


1994年に丸亀市猪熊弦一郎美術館を皮切りに
1995年まで数カ所にて開催された
猪熊弦一郎展のカタログ。
美術学校時代の油彩から素描、
遊び心あふれるオブジェまで収録されています。

 

f:id:hon034shop:20191109083106j:plain

f:id:hon034shop:20191109083124j:plain



2015年に四国丸亀に
カミさんと出かけ、
団扇に、骨付き鳥に、うどんを
大いに楽しみました。


メインは
駅前の熊弦一郎現代美術館。
突然の雨で人出も少なく、
常設展示の猪熊作品を
たっぷり、ゆったり時間をかけて
鑑賞できたので二人とも大満足でした。

 

f:id:hon034shop:20191109083154j:plain

f:id:hon034shop:20191109083244j:plain



中でも気にかけていた「対話彫刻」が
展示されていて、感激。


「対話彫刻」は、
いのくまさんが針金や飴の包み紙など
日常生活の中で身近にある素材でつくっていた
ちいさなオブジェのこと。


聞くところによると、
禁煙した時、
手が寂しいので作り始めたそうですが、
その造形が面白いし、
なにより親近感を感じます。
材料のせいでしょうか。

 

f:id:hon034shop:20191109083324j:plain

f:id:hon034shop:20191109083342j:plain



猪熊さんはやっぱり、
フォルムの収集家だったことを
納得。


なかなか手が動かない私ですが、
東京に帰ってから、
月に一個ほど作っています。
いいですよ。